自己肯定感ってなんだろう

自己肯定感ってなんだろう。
自己肯定感を高めるってどういうことなんだろう。

これは、学生時代からずっと、心理職という職種について働いている今でもずっとある問いだ。
もちろん、いろんな本に解説は書いてあるし勉強もしているので、概念としては理解している。
けれども、問いとしてはずっとある。

そういう問いがある背景として
私自身は自己肯定感があまりないタイプの人間だからかもしれない。
・もっと自信をもてばいのに
・もっとアピールしたらいいんだよ
・もっと自分を大切にしないと
…etcこういった言葉は、周りから常に言われ続けている。

そういうことを言われるたびに
「あぁ、そういう風にできてない自分はダメだなぁ。もっと頑張らなくちゃ」って思ってしまう。
そして落ち込み、自己肯定とは真逆の気持ちになっていく。
(これ、同じタイプの人はあるあるだと思う)

「自分のできることを認められるようになればいいんだ!」と思って色々と試行錯誤した時期もあったけれど
これは「自己肯定感」と「自己効力感」がごっちゃになっていたのだな、と勉強するようになってから気がついた。

私はもともと内省的思考が強いので、自己分析を常にしている。
おまけに周りのことも見えすぎてしまう。
これは職業からしてみればとても役に立つ特性であり、自分の仕事は天職だな、とも思っている。

それに、仕事でたくさんの子ども達や保護者と関わる中で
私と同じようなタイプの人にもたくさん出会う。
同じようにぐるぐるした気持ちで落ち込む話を聞くと、ものすごく気持ちがわかる。

一方で、ここ数年では、いわゆる「自己肯定感が高いタイプ」という人たちに仕事関係で出会うことも増えた。
そういう人たちを見るたびに
「あぁ、素敵だなぁ。こういう風になるにはどうしたらいいんだろうなぁ」と思うのだ。
そして落ち込む。(いつものパターン)

自分の特性が仕事上ではたくさん生かされているけれど、一歩仕事を離れてプライベートな自分に戻るとちょっとややこしい特性にもなる。

そういうことを常日頃繰り返しながら生きてきた中で、1つ「自己肯定感とは」ということで腹落ちする考え方をくれた人がいた。

その人は、定期的に対話をする間柄でありスーパーバイザーのような存在でもあるのだけど、自己肯定感について話をしていたときに、こんな風な話してくれたのだ。

「自己肯定感を高めよう!って、ここ最近すごく言われているけれど、そもそもそれって《高めるもの》なんだろうか?自己肯定とは、文字そのままで見れば《自己を肯定すること》。だとすれば、《自分はこんなにも素晴らしい!》と思えるようになることではなくて、《こういう自分もまぁいっか》とそのままを受け止めることなんじゃないだろうか?」

以前私はtwitter(今はほぼ使ってないアカウント)で「自己効力感と自己肯定感の違い」についてこの画像をつぶやいたことがある。

まさにこの画像の自己肯定感の説明部分についての話ではあったし、概念としては知っていたけれど
その人からの言葉で、自分ごととしてようやく「こういうことか!」と思えた気がした。

「こういう風にならなくちゃ」と思ったり「自己肯定感を高めなくちゃ!」と頑張ったり「なれない自分」に落ち込むのではなくて
「まぁこれも自分だ」と思うこと。
それが自己肯定であって、その感覚が「自己肯定感」。
そう考えると、ちょっとできそうな気がしたのだ。


なんで急にこんなことを書いたのかというと、「あぁ私はやっぱりこういう場が苦手で上手にできないんだな」と思う出来事があったから。

それでtwitterにこんなつぶやきをした。

高校の頃、クラス替えをして友達もいなくなって、そのままの状態で文化祭(1学期にやる学校だった)に突入した。
その頃の私は「頑張って友達作らなきゃ!みんなにあわせなきゃ!」という気持ちはあまりなくて
「友達もいないし、自分のできることをやればそれで文化祭はもういいや」って思っていた。

だから周りがキャッキャ言ってる中で黙々と片付けたりしていても嫌な気分じゃなかったし、自分で見つけた役割を全うしている気分でいたように思う。

ある意味、無理をしないそのままの状態だったのかもしれない。
そして、そういう姿を見てくれている子がいて友達ができた。

この経験、実は今日上記のつぶやきをしながら思い出したこと。
「私ってやっぱりこういうことができないんだ」と1人反省会をして落ち込みながら、つぶやいていく中で思い出して
「あぁ、これでいいんじゃないか」って思えたのだ。


子ども達から「どうしたらいいんだろう」と相談されることも多いし、苦しんでいるんだろうなぁと思うお子さんにもたくさん出会う。
その気持ちがわかるからこそ、どうやって「まあ、こういう自分でもいいか」と思えるようになっていけるのかを一緒に考えられる。
それは私の強みなのかもしれない。

冒頭に書いたように、問いとしてはずっと持ち続けているけれど
「自分とどう付き合っていくのか」という部分を試行錯誤し続けてきたからこそ、伝えられる何かがあるかもしれないし、子ども達にとってヒントになることがあるかもしれない。


自己肯定感について調べていくと必ずと言っていいほど「こういう言葉がけはダメ」等がでてくるし、大事な視点ではある。
けれど、言葉がけよりも何よりも、その受けとめる気持ち・スタンスが大事なんじゃないだろうか。

俯瞰的に客観視して「その人・子どもを丸ごと見てみる」ということをしたときに、みえてくることがたくさんある。
<そのまま>を受け止めてもらう場・時間があるだけで、人はすごくかわる。
子ども達は特に顕著に変化がみえる。
だから、私はそのスタンスをとても大事にしている。
もしかしたら、私がやってほしかったこと・欲しかった場をやっている部分もあるかもしれない。


私自身もいったりきたりしながら
現在進行形で悩みながら生きているわけで
「まぁこれも自分だ」と思える日もあれば
どーん!と落ち込む日もある。

でも、こうやって文章を書いたり、仕事をしたりする中で
「こういう自分もありだよね」と思える日が今より少しずつ増えたらいいなぁと思う。

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